東京ヤクルトスワローズというと、山田哲人選手やバレンティン選手らを中心とした打撃力の強いイメージがありますが、先発にもエース小川投手やベテランの石川投手がいます。
若手先発の原樹里投手にも期待がかかりますが、もっと若手投手が出てきて欲しいというのがヤクルトファンの気持ちではないでしょうか。
2015年、”メイクミルミル”の合言葉で優勝したシーズンから4年になります。
当時の中心メンバーがまだ多数在籍しているうちに、もう一度優勝が見たいところでしょう。
それには、王者広島に対抗するための投手力の強化が課題になります。
その中で、昨シーズン後半から1軍に定着し始めた梅野雄吾投手は、期待されている若手ピッチャーの一人です。
強い速球を武器にした梅野投手は、昨シーズンは主にリリーフで投げました。
2軍でも主にクローザーとしての登板が多かった梅野投手ですが、その投球には本格派先発投手の可能性も十分に感じさせるものがあります。
このままリリーフでいくのか、それとも先発転向もあるのか、ヤクルトファンにとっては将来が楽しみな才能を持つ投手が現れました。
今回は、梅野投手のアマチュア時代からの球歴を振り返るとともに、その特徴やプレースタイルについて紹介したいと思います。
■ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019 出場コメント #梅野雄吾 投手
「選出していただき大変嬉しく思います。今までやってきた事を、マウンドで強く表現できるように全力投球します。応援宜しくお願いします」https://t.co/vKwcgDcLAo#侍ジャパン pic.twitter.com/ZPkuXTMeL6— 野球日本代表 侍ジャパン 公式 (@samuraijapan_pr) 2019年2月24日
梅野雄吾投手の経歴、球種や球速は?
今週お侍じゃないですか:)#フォルダ尽きるまで毎日1枚梅野くん#梅野雄吾 pic.twitter.com/GS0HQMXzIh
— 茉智 (@_o_baito_ri) 2019年3月6日
- 梅野雄吾(うめの ゆうご)
- 生年月日:1999年1月13日(現在20歳)
- 出身:佐賀県佐賀市
- 身長:175cm
- 体重:84kg
- ポジション:投手(右投げ右打ち)
- 背番号:38
梅野投手は、佐賀県佐賀市立新栄小学校に通っていた5年生の時に、同じ地元の新栄少年野球部で野球を始めました。
佐賀市立昭栄中学校に進学すると、硬式野球チームの「佐賀フィールドナイン」に入ります。
3年生時には二塁手として出場した、九州大会で優勝しました。
そしてこの3年生の冬から投手に転向します。
高校は福岡県筑紫野市にある九産大九州産業高校に進学しました。
野球部に入部すると、1年生の秋にはベンチ入りし、2年生の春にはチームのエースピッチャーとなります。
高校時代に甲子園出場は叶いませんでしたが、2年生秋に福岡県大会の準決勝・福岡大大濠戦ノーヒットノーランを達成したこともあり、プロ野球のスカウトからは高い評価を受けていました。
山本由伸投手(現オリックス)、浜地投手(現阪神)、太田投手(現JR東日本)らとともに”九州BIG4″と呼ばれ、ドラフトの注目株になりました。
2016年のプロ野球ドラフト会議で、東京ヤクルトスワローズから3位で指名を受けて入団しました。
1軍での初登板は、2017年8月9日の横浜DeNAベイスターズ戦でした。
この試合先発した梅野投手は3回を投げて5失点で降板し、チームも負けたため負け投手となりました。
デビュー戦はほろ苦い物でしたが、高卒新人が8月に1軍で先発するというのはそれほど多くあるわけではありません。
このことからも、梅野投手はチーム首脳陣から高く評価されていたのが分かります。
2年目となった2018シーズンは1軍で開幕を迎えました。
しかし、成績が振るわず、5月に2軍落ちしました。
2軍ではクローザーとして登板を重ね、夏にリリーフとして1軍に昇格します。
1軍昇格後もリリーフとしての起用が続き、8月中盤からはリードしている展開で7回を任されるようになり、シーズン終盤には8回で起用されるまでになりました。
高卒2年目で、いわゆる”勝ちパターン”のリリーフとして起用されるのはとても珍しいことです。
それには相応の実力が必要とされることから、梅野投手の能力の高さと将来性には、大きな期待をかけられていることがうかがえます。
梅野投手の最大の武器は、MAX154kmのストレートです。
変化球はカットボールを中心に、縦に変化するスライダー、チェンジアップやカーブを投げることができます。
175cmの身長は野球選手としては小柄な方になりますが、その力強い速球からは、日本ハムのクローザーとして活躍した武田久投手に近いものを感じます。
梅野雄吾投手の成績や年俸は?
ルーキーイヤーでもあった1年目の2017年は、2試合に登板して0勝1敗、防御率6.75という成績でした。
このシーズンは、推定年俸650万円で契約更改しました。
2年目の2018年は29試合に登板して、3勝2敗10ホールド13HPで防御率7.09の成績でした。
26.2イニングを投げて四死球25なので、制球に課題があることが分かります。
四死球でランナーを出してしまうと、どうしても投球が苦しくなる傾向にあります。
制球とともに、変化球でカウントと三振を取ることが今シーズンの課題であると考えられます。
しかし、25奪三振はポジティブな結果で、その強いストレートが1軍でも十分通用するものであることが結果に表れています。
課題を克服すれば、防御率は下がり、奪三振数も増えるでしょう。
そうなれば、ライバルにとってはさらに手強い投手となるはずです。
そして、450万円アップとなる推定年俸1100万円で契約更改しています。
梅野雄吾ヤクルトの経歴は?球種や球速は?成績や年俸についても調査まとめ
梅野投手は今年でまだ高卒3年目となる、とても若い投手です。
これだけ早いうちから1軍での起用があるというのは、かなりの才能であることの証明でもあります。
高卒の投手でのリリーフというと、楽天の松井裕樹投手がいますが、梅野投手もこれからそのような起用になっていくのでしょうか。
リリーフは連投が続くため身体への負担も大きく、まだ体が出来上がらない若い投手に任せるのは、いささか選手の将来を考えると不安にも感じます。
本格派の先発投手としての可能性と適正も十分にあることから、これからの梅野投手が将来どのようなピッチャーに成長するのかとても楽しみです。
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