TBS系列で毎週水曜日23:56から放送されている『クレイジージャーニー』ですが、3月13日の放送では、冒険家の田中幹也さんが取り上げられました。
これまでも『クレイジージャーニー』では、世界にそびえる8000m峰の全14座を制覇した登山家や、霊峰の絶壁を攻めるアルパインクライマーなどの冒険家や探検家が多数出演してきました。
田中さんは、番組でお馴染みの北極冒険家萩田さんや、探検界のレジェンドグレートジャーニー関野さんらからも一目を置かれています。
まさに、クレイジーの中のクレイジージャーニーなのです。
田中さんは、雪山登山を主に行う登山家・冒険家です。
ただでさえ危険な雪山登山ですが、さらに悪天候という厳しい環境をプラスしたものが大好物です。
国内だけでなく、カナダなどの国外の雪や自然環境の厳しい難所に挑んできました。
その挑戦は常に命の危険と隣り合わせで、満身創痍でもあります。
今回の『クレイジージャーニー』では、この田中さんの青森・八甲田山の登山に随行取材した模様を中心とした内容でした。
正直、屈指のクレイジーさでした。
なんかもう色んな意味で想像を絶しとる……。こういう境地もあるんだなぁ。#クレイジージャーニー #田中幹也 pic.twitter.com/xiMM8UdJ9S
— danzaimon (@danzaimon) 2019年3月13日
冒険家田中幹也のプロフィールや経歴について
- 氏名:田中幹也(たなか かんや)
- 生年月日:1965年7月(現在53歳)
- 出身:神奈川県横須賀市
- 職業:冒険家、清掃・塗装業
中学生の頃から登山を始めた田中さんは、25歳の時に自分がクライミングには向いていないと考えるようになりました。
それからは冒険家に転向し、1995年からはカナダへ通うようにもなりました。
その後20年間に渡り、冬の過酷な環境にあるカナダ全域の山脈や平原を、スキー、徒歩、自転車で2万2000km踏破しました。その距離は、およそ地球半周分に相当します。
この功績によって、2013年に第18回植村直己冒険賞を受賞されています。
普段は、株式会社スカイブルーサービスで高層ビルの清掃や塗装の仕事をする傍ら、山のツアーリーダーもされているようです。
家から帰ってきてみようとしたが我慢できなかった…
15分だけ観ます。#クレイジージャーニー#田中幹也#雪山登山 pic.twitter.com/wivYtrnoF7— minimalist yuya (@minimalistyuya) 2019年3月13日
冒険家田中幹也クレイジージャーニーの超絶無謀な戦い
番組内で放送されたMC絶句の超絶無謀な戦いを紹介します。
真冬の八甲田山へ
田中さんと『クレイジージャーニー』のディレクターら取材班は、真冬の青森県の八甲田山へ向かいます。
今回のこの取材班には、日本テレビ『世界の果てまでイッテQ』でイモトアヤコさんの登山を撮影されていることでも知られる、中島カメラマンも加わりました。
真冬の八甲田山で思い出されるのは、明治35年の遭難事故です。
旧日本陸軍は冬期の軍事訓練のため、冬の八甲田山を行軍訓練するも遭難してしまいます。
これにより、訓練参加者210名のうち199名が命を落とし、日本最大規模の遭難事故となりました。
その悲劇は後に映画化もされました。
特に真冬の時期には、吹雪が頻繁に発生するなど悪天候に見舞われます。
その山に入ることになるので、取材班の不安はとても大きかったでしょう。
入口からすでにクレイジー
麓に着くと、山に入るための経路を探すのですが、どこにもふさわしい場所は見当たりません。
さらに、山では豪雪と吹雪にさらされるため、直感的に「入っちゃダメ」と分かります。
全く理解できませんが、田中さんは当たり前のように、積もった雪の壁をかき分けて山に入っていきます。
普通の人間の「道」の概念とは全く違うようです。
山に入ると、「ワカン」という体が雪に沈むリスクを減らすための道具を装着し、ラッセルという登山技術を使って進みます。
もはや雪山というか、雪の中を強引に進んでいるようです。今回は取材班が同行していますが、普段であれば田中さんは一人でこれを行っているのです。
すぐに山の傾斜はきつくなり、ラッセルを使いながら豪雪の中を進みます。
ある程度、道が作れたと判断すると一度来た道を引き返し、これを繰り返します。
この作業をずっと繰り返して進めるのは、1時間でたった100m程度です。
世界の田中幹也&中島健郎のラッセル地獄ドM登山に同行Dもよく付いていったものだな。雪山ド素人とのことだがアッパレ。 pic.twitter.com/GSR8P3SPJz
— Ganz Unten (頑津 雲天) (@ganzuntenjp) 2019年3月13日
これ、雪崩起きますよね?
一行の目の前には亀裂が現れました。
この雪の亀裂は雪崩のサインでもあり、とても危険な兆候です。
しかし、田中さんはこれを全く意に介することなく、迂回して亀裂を避ける進路とり先へ進みます。
そして、進んでは戻り、進んでは戻り…。
これを繰り返していると、今度は木々が生い茂るエリアに出ました。
有名登山家たちが普通じゃない!と言わせる田中幹也さん。何処か羽生善治さんに似た感じがしました。 pic.twitter.com/sykfk31Mhe
— AKIRA (@deltAkira) 2019年3月13日
信じれるのは己の勘だけ
明らかに危険な場所でクライミングしようと試みますが、すぐに見切りをつけます。
素人には全く分かりませんが、長い年月に渡って雪山登山をしようとてきた田中さんにとって、信じることができるのは自分の勘だけだそうです。
登山開始から3時間が経過し、午後5時になりました。
この時間になると日が落ち、この日の登山はここまでです。
この日3時間で進んだのは300m。
その過酷さが伝わってきます。
いい天気のはずが…
2日目は天候に恵まれ、積雪も少なく順調に歩を進めていきます。
そうなると、自然と山のプロ達が進むスピードも速くなり、ディレクターにとっては辛そうです。
順調に山頂を目指していましたが、状況が一変します。
強風で雪が舞い、視界が真っ白になるホワイトアウトが発生。
見ているだけで恐いですね。
しかし、なぜか田中さんはとてもうれしそう。
「クレイジーだ…」、そう見ている誰しもが思いましたが、天候が荒れれば荒れるほど、それは田中さんの好物なのでもあります。
普通では見ることができない自然現象を横目に、一行は進んでいきます。
幻想的な景色の中を進み、もうすぐ山頂という地点まで辿り着きましたが、さらに天候が悪化します。
吹雪によって、数十秒前に歩いた自分たちの足跡も消えてしまうほどです。
ディレクターの安全を考慮して、これ以上進むことは断念となりました。
一行は下山しました。これで終わりかともいましたが、田中さんは再び山に入るため去っていきました。
「スーパーエキセントリッククレイジー」だけど、栗城あたりの無謀とは違って技術と経験に裏打ちされた狂気なんだよな。田中幹也。 pic.twitter.com/OTEFyZodvo
— Ganz Unten (頑津 雲天) (@ganzuntenjp) 2019年3月13日
クレイジージャーニー冒険家田中幹也に対するネットの声
いや、田中幹也って人、スゲエや。でも、その気持ちはわからないでもない。
— ウエノミツアキ (@uenomitsuaki) 2019年3月15日
録画したクレイジージャーニーの
登山家 田中幹也さんの回観てるけど
この人凄いなーww
わざわざ自然環境最悪の時を狙って登山とか💦クレイジーだわ😂💦#クレイジージャーニー— ミル (@miru0135) 2019年3月15日
クレイジージャーニー、登山家田中幹也、今回は本格的にすごい人だった、こういう人を見たかったんだよ。ディレクター達と下山した後のオチが面白い。
— 海老野しおやき (@ebino_shioyaki) 2019年3月15日
クレイジージャーニー、山に登る系の人好きだし尊敬の眼差しで見てたけど、田中幹也さんだけは意味不明すぎたわ。
しかしなんかハマった。録画もう一回見るわ。— wasao1818 (@wasao1818) 2019年3月15日
田中さんやばいな…本当にクレイジーな人が出てくださったね…
てかDさん本当に…よく同行したな…(笑)カメラマンさんだけ同行するパターンかと思いきや…#クレイジージャーニー #田中幹也— MIYABI@📎📎📎📎📎すま担 (@smamasumasu) 2019年3月15日
いやーーーーーークレイジージャーニーやっぱり凄いですねスーパーエキセントリッククレイジー田中幹也さんぶっ飛びましたビックリしました
悟ってるというか常に冷静でいるスーパーサイヤ人というか— Know The Syow (@k_show_plin) 2019年3月15日
「自分一人なら自分が死んじゃえばそれでいいんだけど、同行者がいる場合はそうは言ってられないから…うん、やっぱり下山しましょう。」そう決断した田中幹也さん。小難しくなくていい。自分一人なら死んじゃえばいいんだよね。シンプルに考えなくちゃな。
— 冨田流の、ポル山 (@polpolkun4649) 2019年3月15日
まとめ
足の指を凍傷によって失うなど、実際に危険な目にもあってきている田中さんです。
一般的には、安全を考慮して登山の可否を判断しますが、田中さんはその逆です。
危険であればあるほど、挑戦するためにふさわしいものとなり、興奮するのです。
スタジオではMCの松本さんが、格闘家の「桜庭和志みたい」と感想をおっしゃっていました。
確かに、極限の状況を楽しめる、という点では近いかもしれませんね。
「極限の危険」を燃料に変えて挑戦する田中さんは、屈指のクレイジージャーニーでした。
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