高校野球は第91回選抜高校野球が始まります。
今大会の組み合わせ抽選会が行われ、最も注目を浴びたのが大阪・履正社と石川・星稜の対戦です。
ドラフトでも指名が予想される大会屈指の右腕・奥川投手擁する星稜と、昨秋には大阪桐蔭を破った履正社の対戦は、高校野球ファン待望のカードでもあります。
それも一回戦からということなので、決勝でないことが惜しいくらいです。
大会注目のピッチャーが右腕の奥川投手なら、左腕は神奈川県・横浜高校の及川投手です。
両者ともに、昨年の夏に行われた100回大会にも出場しました。
しかし、注目すべきはこの二人だけではありません。
履正社のエース、清水大成投手も素晴らしい才能の持ち主です。
地道に力を付けてきた清水投手は、現在では無視できない存在になっています。
しかし、先日心配になるニュースがありました。
8日に行われた練習試合で、加藤投手は打者のライナーの打球を、利き手である左腕に受けてしまったのです。
15日の組み合わせ抽選会時に、履正社の岡田監督は「何とか間に合うと思う」と話していました。
ですが、それでも球威やスタミナの面で万全な状態で大会に臨めるかが心配されていたのです。
18日に甲子園球場で行われた練習では、元気そうにプレーする清水投手の姿がありました。
岡田監督も「ご覧の通り、問題ありません。」と順調な回復ぶりをアピールしています。
今回は、清水大成投手の球歴や、投手としての特徴などについて紹介したいと思います。
ついに明日、第91回選抜高等学校野球選手権大会が開幕!
平成最後のセンバツ!!
はたして、優勝するのは?
好投手 奥川のいる星稜か?
1年夏から甲子園を知る及川のいる横浜か?
甲子園最多42回目出場の龍谷大平安か?
明治神宮大会優勝の札幌大谷か? pic.twitter.com/iQ0GAUhO0b— セロリ(仮)下畑幸祐 (@Kougon_1129) March 22, 2019
履正社清水大成投手の出身や球歴は?
奥川VS清水
ついに明日や⚾️
軍配は履正社に一票。 pic.twitter.com/eweMECv3MC
— Nagano (@WXYZ0728) 2019年3月21日
- 名前:清水大成(しみず たいせい)
- 生年月日:2001年6月5日(現在17歳)
- 出身:兵庫県丹波市
- 身長:176cm 体重:74kg
- ポジション:投手(左投げ左打ち)
清水大成投手は、兵庫県丹波市に生まれました。
小学校は、丹波市立東小学校に通いました。
野球を始めたのは、小学校1年生の時。
当時所属していたのは、地元の東レッドソックスというチームです。
中学校は、伊丹市立氷上中学校に進学しました。
それと共に、チームも篠山ベースボールネットワークに移りました。
中学時代はピッチャーだけではなく、ファーストでもプレーしました。
本格的にピッチャーに専念するようになったのは、3年生になってからだそうです。
これには、所属していた篠山ベースボールネットワークの指導方針が関係しています。
篠山ベースボールネットワークでは、中学生の時点で結果を追い求めるのではなく、野球選手として将来を見据えた指導を念頭に置いているそうです。
高校・大学と先に進んでも活躍できるように、基礎を固めるトレーニングメニューの組み方がされています。
さらに、他のボジションを知ることで野球全体を見る視野も養われるようです。
高校は、大阪では大阪桐蔭に並ぶ強豪の、履正社高校に進学しました。
履正社のOBにはオリックス・T-岡田選手、ヤクルト・山田哲人選手、ロッテ・安田尚憲選手らといった現役のプロ野球選手がいます。
中でも、清水投手の憧れは2年先輩でもある、ヤクルト・寺島成輝投手だそうです。
寺島投手が甲子園で投げる姿を見て、履正社への進学を志したそうです。
野球強豪校である履正社は、その競争も厳しいことで知られています。
それにも関わらず、清水投手は1年生の5月には実戦登板を経験しています。
入学してすぐということですね。
夏の県予選ではベンチ入りし、公式戦での登板も経験しました。
そして、秋以降も順調に公式戦での登板を重ねていきました。
この時には、大阪桐蔭戦でも登板しています。
この頃の大阪桐蔭は、今年プロ入りした、中日・根尾選手、ロッテ・藤原選手、日ハム・柿木投手らを擁していました。
清水投手は、この試合で藤原選手から三振を奪う活躍をしています。
次第に先発を任されるようにもなり、順調に力を付けていました。
2年生の夏の北大阪大会では、準決勝の大阪桐蔭戦でリリーフ登板をします。
ピンチの場面で登板しましたが、強力な大阪桐蔭打線相手に一つもアウトを取ることなく降板しました。
チームも逆転負けで予選敗退し、甲子園出場はなりませんでした。
当時の清水投手は、ピンチの場面になると、思うような投球ができないスランプにありました。
この悔しい経験から、フォーム改造に着手します。
具体的には、インステップ気味だった右足の踏み出しを、真っ直ぐにするように矯正したそうです。
これにより、コントロールが向上しました。
秋には新チームになり、清水選手はエースとして先発を任されるようになります。
秋の大阪大会では、宿敵大阪桐蔭を破って優勝。続く近畿大会でも、チームのベスト4進出に貢献しました。
大会を通じて、目に見えて安定感が増し、奪三振数も増えました。
今回の春の選抜では、履正社のエースとして一回戦に登板することが予想されています。
春のセンバツ注目カード②
こちらも互いに優勝候補!
星稜ー履正社
・今大会優勝候補筆頭と目される星稜は奥川を中心に投手陣が充実し、4番の内山が打線の中心。履正社はエース左腕の清水、捕手の野口が攻守の要。好ゲームが期待される!#センバツ #星稜 #履正社 pic.twitter.com/KfHyO7aUfg— けろけろ (@TEfJzmUFTJop4hi) March 15, 2019
履正社清水大成投手の球速球種や制球力がヤバイ!
清水投手は、最速145km/hのストレートを投げることができます。
平均球速は135~140kmで、左腕であることを考慮するとバッターには速く感じることでしょう。
変化球は大きく曲がるスライダーを軸に、100km台のカーブやカットボールを投げることができます。
キレのあるストレートとスライダーのコンビネーションで、三振を奪っていく印象です。
昨秋の近畿大会では、19イニングで25奪三振を記録しています。
しかし、清水投手の最も大きな特徴は、その制球力です。
同じ近畿大会で、16イニング無四球を記録し、制球力の高さとピンチでも乱れない安定感を見せました。
さらに、投球のテンポも良く、守備にいいリズムを与えることができます。
チーム全体を考えて投球できるのは、中学時代に培われたものが影響しているのでしょうか。
高い制球力によって、早いカウントからストライクを取ることができ、ストライク先行の投手有利な状況を簡単に作ることができます。
打者側は、清水投手のキレのあるストレートで簡単に追い込まれると、大きなスライダに耐え切れず空振りしてしまいます。
ボールを多く投げさせて四球を狙おうにも、それが期待できないので振っていくしかありません。
履正社清水大成投手の出身や球歴は?球速球種や制球力がヤバイ!まとめ
履正社の清水投手は、キレのある最速145kmのストレートと大きなスライダーで三振を奪うことのできる左腕の投手です。
彼のストロングポイントは高い制球力です。
早いカウントで打者を追い込み、スライダーかストレートで三振に切って取ります。
さらに、ピンチでも崩れない安定感があるのも特徴です。
一回戦では星稜・奥川投手との投げ合いが予想されますが、この両者が大会を去ることになるのは、惜しいという気持ちと共に贅沢な対戦とも思います。
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