グランメゾン東京(キムタク)主題歌 山下達郎『RECIPE(レシピ)』の主題を考察!

木村拓哉さん主演の日曜ドラマ「グランメゾン東京」の主題歌として採用されているのが、山下達郎さんの「RECIPE(レシピ)です。

ゆったりと流れるメロウな旋律と、山下達郎さんの甘い歌声が上手くマッチした、ステキなラブソングになっていますね。

その歌詞では、どんな情感が語られているのでしょうか。

今回の記事では、山下達郎さんの書下ろし作品「RECIPE(レシピ)」を分析解説してみたいと思います。

「グランメゾン東京」主題歌「RECIPE(レシピ)」

日曜劇場「グランメゾン東京」の主題歌として、すでに聞きなじみの方も多いかもしれません。

この曲は、ドラマのために山下達郎さんが書き下ろした作品です。

具体的な歌詞は後述して説明しますが、歌詞を読みこめば読み込むほど、このドラマのために作られたぴったりマッチする楽曲だということがわかります。

ドラマについて少しだけ説明しておきましょう。

木村拓哉さん演じる尾花夏樹は、個性あふれるフランス料理のシェフです。

パリでシェフとしてのキャリアを磨こうする矢先、ひょんなことで失態を犯してしまいます。

そんな彼がシェフとしての再起を図ろうと、「グランメゾン東京」という三ツ星レストランを盛り上げていくストーリーとなっています。

「RECIPE(レシピ)」主題を考察(二人で作る恋愛のレシピ)

山下達郎さんらしい、甘いラブソングに仕上がっている「RECIPE(レシピ)」ですが、作詞した彼が最も伝えたかった主題とはなんでしょうか。

愛する人といっしょに食事する光景、お互いに見つめ合いながら「おいしいね」と笑い合う景色は想像するだけでも幸せな気分になりますね。

だれか大切な人のために料理をしたことがある人なら、この詩に書かれている内容は「あるある」とうなずきながら共感できるものだと思います。

大好きな人に「おいしい」と言ってほしい、でも上手くできるかどうかちょっと心配…、そんなピュアな愛情とドキドキの瞬間です。

この曲の中で何度も出てくる「幸せ」という言葉。

山下さんの独特の歌い方が耳にも残ります。

これまで詩の中で歌われてきた料理のシーンは、どちらかというと「誰かのために料理をする」「誰かが自分のために作ってくれた愛情料理」という扱われ方が多かったのではないでしょうか。

でも、山下達郎さんのこの曲では、「幸せのレシピ」でいっしょに「幸せ」を作ろう、演出しようというニュアンスが含まれています。

誰かが彼氏や彼女のために作る一方的な料理ではなくて、幸せのレシピでいっしょに幸せになろう、ともに幸せを作っていこうと言っているのです。

おいしいものを作り出すためには、スパイスも必要です。

ジェラシーでさえ、いっしょに混ざってしまえば、ステキな料理になるともいっていますね。

つまり、「幸せのレシピ」は単に料理のレシピだけではなく、「幸せな恋愛のレシピ」なのでしょう。

どちらかが相手に一方的に注ぐ愛情ではなくて、幸せのレシピを共有することで、いっしょに幸せを作っていこうと言いたいのではないでしょうか。

だから、歌いだしでも「幸せのレシピを始めよう」といっています。

料理を食べ始めるのではなく、「レシピを始めよう」なのです。

「君と 幸せのレシピで」いっしょに幸せを作り、そして「愛をもっと味わいたい」。

レシピに従って料理をするのは、どちらか一方と決まっているのではありません。

「君と」いっしょに作っていこうと語り掛けているのです。

誰かのことを好きになって、いっしょに過ごすようになれば、そこから先は二人の関係の「運営」だといわれたりもします。

もともとはあかの他人だった二人がともに時間と空間を共有するのですから、いろいろなことが起こります。

相手の愛を疑ったり嫉妬を感じることもあるでしょう。

それでも、二人で笑い合う「幸せ」な時間を継続させるためには、「幸せのレシピ」で二人の恋愛をいっしょに運営していくことが大切なのかもしれません。

それはどちらかが一方的に献身的になるのではなく、ふたりの共同作業なんだよと、この詩はそう伝えているのだと思います。

もしかしたら、レストランの経営にも似ているかもしれませんね。

ときには根気よく煮込まなくてはいけないこともあるでしょう。

あるいは、憂鬱なスパイスの扱い方に戸惑うこともあるかもしれません。

それでも、二人でいっしょに作り上げていく「幸せのレシピ」で愛をずっと味わい続けていきたいね、と語り掛けているのです。

まとめ

山下達郎さんの「RECIPE(レシピ)」を解説してみました。

料理になぞかけた分かりやすいラブソングだということがわかりました。

食べることは愛を語ることにも似ています。

私たちは、栄養を吸収するための食べるわけですが、栄養補給のための食事では必ずしも幸福感を得られるとは限りません。

そこに愛する人の愛情やスパイスがあってはじめて、幸せな食事が成立するのだと思います。

ドラマ「グランメゾン」の主題歌として作られた「RECIPE(レシピ)」。

タイトルはそのまま「幸せのレシピ」のことを意味しているわけですが、同時に恋愛のレシピ、思いやりのレシピでもあるのでしょう。

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