開化堂茶筒の特徴や変わらない製法とは?海外で称賛される理由は?

4月18日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京22:00~22:54)は、京都・開化堂の茶筒に迫ります。

みなさんは、普段ご家庭でお茶を召し上がりますでしょうか。お茶にこだわるなら、茶葉や入れ方ですよね。
後は、お茶碗や急須とか。

ですが、今回のテーマは「茶筒」です。

京都・開化堂は、手作り茶筒の専門店です。
明治8年開業、創業140年の老舗でもあります。
開化堂の”開化”は、「文明開化」の”開化”と同じですね。

京都市・左京区に店を構える開化堂、現在の店主は6代目の八木隆裕社長です。

こちらで販売されているのは、金属製茶筒になります。

銅、シルバー、金色のような色の金属製茶筒が並んでいます。
いずれも、塗装や装飾のないシンプルな外見です。
しかし、とても美しい。
比較するべきではないのかもしれませんが、かつてのipodの表面加工の美しさを思い起こさせます。

手作業で作られている茶筒ですが、時代と共に需要は減っていきました。
先代の5代目は、店を畳むつもりでいました。
一方、6代目は店を継ぐ前は、伝統工芸品の販売を行う仕事をしていたそうです。

その仕事の中で、外国人旅行客が伝統工芸品を買っていくことが多かったそうです。
その経験から、実家の茶筒もきっと売れると確信しました。

6代目は先代を説得して、店を続けることになりました。そして6代目は、海外展開を積極的に行ってきました。
デンマークのデザイン会社とのコラボでティーポットを販売したこともあります。

西陣織や陶磁器などの京都の伝統工芸を担う経営者らと協力して、伝統工芸の未来を作る活動も積極的に行ってます。

今回は、京都・開化堂の茶筒を紹介したいと思います。

開化堂「茶筒」の特徴や変わらない製法とは?

1875年創業の開化堂では、3種類の茶筒を取り扱っています。

それぞれの茶筒は、銅・ブリキ・真鍮(しんちゅう・ブラス)から作られています。
塗装や装飾は全くなく、素材を生かしたシンプルな仕上がりが特徴です。

この茶筒は円筒状の缶ですが、二重構造のため湿気を防ぐことができ、気密性が高いのも特徴です。
抹茶や茶葉はもちろんですが、紅茶やコーヒー、さらにパスタの保存にも利用されます。

茶筒の胴部の口に蓋を置けば、「すうぅーっ」と文字が見えるくらいスムーズに蓋が自然に落ちていきます。
蓋それ自体の重みで自然に閉まるよう、そして高い密閉性も確保できるように、滑らかかつ繊細に作られています。

素材を生かしたシンプルさは、開化堂の茶筒の特徴ですが、その素材となる銅・ブリキ・真鍮にも特徴があります。

銅・ブリキ・真鍮は、それぞれ経年変化が楽しめる素材です。
それゆえ、使い込めば使い込むほどに味が出てきます。
完全ハンドメイドであるため、その変化も同じものはないでしょう。

経年変化のスパンも1~2年ではききません。ブリキになれば、経年変化は30~40年は楽しめます。
また、開化堂では修理も受け付けており、その中には100年前の品物もあるそうです。

職人の手によって作られる茶筒は、およそ130の工程を経て製作されています。その工法は初代から変わらないそうです。

  1. 素材を切る
  2. 丸める
  3. 接着部を止める(”ハッソウ”というクリップのようなもので挟む)
  4. 茶筒の底を入れる
  5. 底をハンダ付けで固定する
  6. 研磨
  7. 仕上げ・確認

大きく分けてこれらの工程が行われ、さらに細かい工程を含めると、全部でおよそ130になります。

開化堂「茶筒」が海外で称賛される理由は?

開化堂は茶筒メーカーとしては、日本で最古となる歴史を持つ老舗です。
老舗でありながら、6代目は積極的に海外展開を行っています。

廃業寸前だった店は、この海外展開の成功により、国内外から注目される存在となりました。

6代目の八木社長は、家業を継ぐ前は京都ハンディクラフトセンターに勤めていました。
そこでは、伝統工芸品の販売をしていたそうですが、外国人旅行客が茶筒を買っていくのを目にしたそうです。

そうした旅行客は、自宅で使うために茶筒を購入していきました。
こうしたことから、八木社長は茶筒の海外展開に可能性を感じたのだそうです。

従来の茶筒の他に、コーヒーや紅茶用、パスタ用と、現代のライフスタイルに適応した商品の開発にも取り組みました。

英語も堪能な八木社長は、ロンドン、ニューヨークやパリなどの展示会に積極的に展示しました。

伝統的製法と新たな商品の組み合わせは、海外の人々の興味を引き付けることができました。

実演販売をする中で、八木社長は職人としての自らの経験も踏まえ、職人の存在もアピールしたそうです。

それがさらなる共感を呼び、茶筒への関心も高まっていきました。

開化堂の茶筒は、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のパーマネント・コレクションとして収蔵されています。

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館は、イギリス・ロンドンにある博物館で、世界文明の遺物を収蔵しています。
芸術とデザインの殿堂として世界的にも有名です。

開化堂の茶筒は、海外からも日本の伝統工芸品として、芸術的な価値も認められています。

八木社長が行ってきたことは、いわゆるマーケティングのような手法とは異なります。
「実演販売」といっても、見せるのは職人の普段の風景だったそうです。

茶筒の価値や魅力、それを作る職人の技や手法、そうしたことを丁寧に伝えてきた結果だそうです。

もちろん、その土地ごとの雰囲気やマーケットの価値観を知る必要があります。
しかし、最も重要だったのは、理解してもらう姿勢にあったという印象を強く受けました。

関連サイト

開化堂茶筒の特徴や変わらない製法とは?海外で称賛される理由は?まとめ

開化堂は、明治8年(1875年)開業、創業140年の老舗茶筒専門店です。

開化堂の茶筒は、銅・ブリキ・真鍮から作られた3種類があります。
塗装や装飾はなく、素材を生かした外見は、シンプルでとても美しいです。

茶筒は、どれも職人の手で作られています。
およそ130の工程を経て製作され、高い気密性を持つ質の高い製品が作られています。

6代目の八木社長は、伝統工芸品の販売を経て家業を継ぎました。
外国人旅行客が茶筒を買っていく姿を見た八木社長は、海外展開の可能性を確信しました。

ロンドン、ニューヨーク、パリなどの展示会に出掛け、開化堂の茶筒の実演販売を行いました。

茶筒の魅力や価値と共に、それを作る職人の存在もアピールしたそうです。
丁寧に説明した結果、海外の客からも共感してもらうことができました。

従来の茶筒の他、コーヒーや紅茶、パスタ用の製品も開発、デンマーク企業とのコラボによるティーポットの開発など、積極的に展開しています。

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