第96回箱根駅伝で見事、総合優勝に2年ぶりに返り咲いた青山学院大学でした。
原晋(はら すすむ)監督のもと、バランスよく、箱根駅伝の特徴をとらえた選手采配にあったのではないでしょうか。
今回の青山学院大学は往路1位、復路2位の記録を出し総合1位でゴールしています。
1位を維持するきっかけを作った選手がなんと第2区走者の1年生ルーキーだったんです!
社会情報学部・社会情報学科、陸上部に所属する岸本 大紀(きしもと ひろのり)選手が、実はタダ者ではないということがわかりました。
今回はスーパールーキー岸本大紀選手について紹介します。
岸本大紀(青学)は三条高校出身で偏差値がすごい
岸本大紀選手は花の第2区、7位で受け取った襷(たすき)を1位で繋げました。
距離も長く、アップダウンの体力配分と精神力、勝負運すべてが必要な難所と言われている区間なのですが、そこへ青山学院大学は1年生ルーキー岸本大紀選手を配置しました。
岸本大紀選手選手のプロフィールを見てみましょう。
- 名前:岸本 大紀(きしもと ひろのり)
- 生年月日:2000年10月7日
- 出身地:新潟県燕市
- 出身小学校:燕市立分水小学校
- 出身中学校:燕市立分水中学校
- 出身高校:新潟県立三条高等学校
- 大学:青山学院大学社会情報学部・社会情報学科1年在学中
小学校2年に時から燕市が運営する分水ジュニア陸上クラブで中距離走を始めた岸本大紀選手は、得意な長距離で実績を重ねていきます。
全日本中学校陸上競技選手権大会の3000mに出場するも、ゴール手前で転倒してしまったため、12位という不本意な成績を残してしまいました。
それでも、全中陸連に出場するほどの実力があったということなので、中学生の時点で箱根への片鱗が見えていたのでしょう。
岸本大紀選手は、進学校であり、陸上で強いと言われている偏差値63の新潟県立三条高校に進学します。
進学に関して先生も情熱的、運動部についても精力的に活動している学校です。
毎年国公立大学に130名以上合格者を輩出する学校で、かつ部活動が盛んな文武両道なスーパーエリート高校に在籍していました。
新潟県立三条高校時代の記録
新潟県立三条高校時代
見た目は優しそうで、線の細い岸本大紀選手ですが、頭脳と脚力、体力は人並み以上に素晴らしい能力の持ち主でした。
- 新潟県高校総体陸上 5000m 3年連続優勝(1年生・2年生・3年生)
- 新潟県高校総体陸上 1500m 2年連続優勝(2年生・3年生)
- 2018年11月 日本体育大学長距離競技会 5000m 14分10秒35 自己記録更新
※3年生時の新潟県高校総体において1500mと5000m共に新潟県の新記録達成。
原監督のスカウトで青山学院大学へ
三条高校へは、推薦で入学したとの情報がないので一般入試で受験された可能性が高いと思われます。
岸本大紀選手は大学進学も推薦を視野に入れて三条高校を選んだと考えられますが、なんと2年生の秋ごろから原監督に見初められ、熱烈なスカウトを受けたことで青学に進学することにしました。
原監督は、スーパールーキーの岸本大紀選手を全面推ししており、「体力・健脚・勝負運」と言われる花の2区に岸本大紀選手を抜擢しました。
入学して1年目、岸本大紀選手は期待を裏切らない素晴らしい走りと、モチベーションを上げて第2区を走り切りました。
まとめ
昨年の台風19号の影響で箱根の「山」第6区が崩れてしまい心配でしたが、駅伝までに復旧しました。
2020年箱根駅伝は区間新記録、岸本大紀選手とおなじ青学選手の配慮による第3区でのサプライズ新記録が出たりと何かと感動が多かったようです。
「箱根駅伝は魔物が棲む」と言われますが、魔物さえも打ち破ったスーパー頭脳と健脚、運まで味方につけた岸本大紀選手について紹介しました。
岸本大紀選手は駅伝選手としての時間はあと3年あります。
是非、怪我やスランプに負けないで3年間の大学生活を送ってほしいです。
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