吉田麻也ハンド【動画】アジアカップ決勝カタール戦、VARって何?

誠に残念ながら、アジアカップ2019は,決勝戦でカタール代表に1-3で敗れました。

そのうちの1失点は、キャプテン吉田麻也が開始83分に、激しいもみあいの空中戦の際に腕にボールが当たってしまったことによるPKからの失点。
思い出すだに悔しい出来事です。

イギリスの有力新聞、「ガーディアン」が伝えたところによると、日本の3失点目の原因となったPKについて、「これまで見た中で最もバカげたPKの一つ」と伝えています。

吉田麻也は、イングランド南部のサウサンプトン・フットボール・クラブ所属ということもあり、イギリスのマスコミは吉田に対し同情的な論調のようです。

日本の敗戦が決定的となったこのPK、これがなかったら試合の流れは変わっていたのではないでしょうか。

吉田麻也ハンド動画で考える、ハンドの判定はどんな時に出すのが適当か

ガーディアン紙は次のように書いています。
「主審はピッチサイドのモニターを参考にVARを使い、カタールに対して、これまで見た中で最もバカげたPKの一つを与えた。サウサンプトン所属の日本代表DF吉田麻也は、この判定に憤慨していた。
空中戦で競り合った際に手に当たったもので、偶発的なものでしかなかった」。

ビデオ・アシスタント・レフェリー (Video Assistant Referee、略称VAR) とは、サッカーにおけるビデオ判定を主に担当する副審判員を指す名称、またVARシステムの呼称でもある。VARを用いたレフェリングの補助システム全体はVARシステムと呼ばれる。
VAR制度の特徴としては常にチェックが行われる点であり、選手や監督からの異議申し立てで行われるものではない。

出典:ウィキペディア(Wikipedia)ビデオ・アシスタント・レフェリー

ハンドは正式には「ハンドリング」という反則です。
サッカーは手を使ってはいけないスポーツですが、手を使っても反則にならない例外がいくつかあります。

ちょっと紹介しましょう。

  1. アウトオブプレー
    ボールが外に出た,ファールを取られ試合が中断するなどしたときです。
  2. GK(ゴールキーパー)
    ゴール前のペナルティエリア内であればゴールキーパーは手を使うことが許されています。ただ、キックするときなどにうっかり手に持った状態でペナルティエリアの外に出てしまうと反則となり、絶好の位置からフリーキックをされる羽目になります。
  3. スローイン
    ボールが外に出た場合、ボールを出したチームの相手チームがコート内に投げ入れます。これは手で投げないといけません。
  4. 意図的でなく必要な接触ではないと判断された場合
    これは判定が難しいとされていて、審判にゆだねられるのですが、日本のサッカー協会ではガイドブックにこう書かれています。

競技者が手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為はボールを手で扱う反則である。次のことを考慮しなければならない。
• ボールの方向への手や腕の動き(ボールが手や腕の方向に動いているのではなく)
• 相手競技者とボールの距離(予期していないボール)
• 手や腕の位置だけで、反則とはみなさない。
• 手に持ったもの(衣服、すね当てなど)でボールに触れることは、反則とみなされる。
• もの(靴、すね当てなど)を投げてボールにぶつけることは、反則とみなされる

偶発的で意図的でないハンドはハンドではないということははっきりとルールなのですが、この判定は審判にゆだねられているとのこと。

ここで吉田のハンドのシーンを見てみますと、空中戦の際、上空からのボールをヘディングしようとした吉田を妨害したカタールの選手によって、頭に当たるはずのボールが少し右にそれ、頭の右のほうに当たってそのまま右腕にあたってしまったように見えます。

これは偶発的といえないのでしょうか。

吉田麻也ハンド判定で、いろんなマスコミの反応から見える国際関係

一方、『Fox sports』で解説をしていた元オーストラリア代表FWブルース・ジテは、
「・・・レフェリーは確認しに行って、PKだと決断した。彼は正しい決断をしたと思う。もっと検証すべきものはない」
とばっさり。

どっちにも味方しない冷静な見方ではそうかもしれないですね、残念ながら。
日本人だからどうしてもこんな感じになってしまいますけどね。

今回イギリスのマスコミは、カタール優勝の事に関して、正面切って称賛したり喜んだような論調の報道が見られません。
ガーディアン紙同様でカタールのことをあまり好意的に報じてないようですね。

吉田のハンドの事を「ばかげたPK」などという論調で報道するのは、イギリスではカタールに味方する書き方をすべきでないというバイアスがはたらくからじゃないでしょうか。
ちなみにカタールは1971年までイギリスの植民地でした。

吉田麻也ハンド判定まとめ

ワールドカップが終わってから、キャプテンマークを尊敬する先輩、長谷部より引き継いだ吉田麻也。
今回のアジアカップ2019を振り返ってこのようなことを述べていました。

「相手は中二日にもかかわらず、良い準備をして僕ら以上にアグレッシブに来た。前半2失点してしまい勝敗が決まった。後半はよりアグレッシブに、速いテンポで進めようとしたが、前半、受け身になってしまったことが尾を引いた」

と、悔しそうな様子で語ってくれました。

また、今回初めて7試合でキャプテンを務めたことに関して、
「まだまだ足りない」
とし、「自分としてもチームとしても、一種のスキを突かれてしまった。このあとコパ・アメリカとワールドカップ予選で力をつけていかなくてはいけない。この負けから僕自身もチームとしても学ばなければいけない」と謙虚さを見せました。

「試合を経るごとにチームは成長していったか」という問いには、「大会を通して一つひとつレベルアップしていったと思うが、まだまだスキを見せないアプローチをしなくてはいけない」と課題を口にした。
スキをみせないということは重要ですね。

今回のカタールにやられたのは、まさに強みとしている点を徹底的にブロックされたわけですからね。

主将らしい立派なコメントです。
カタールの怒涛の攻撃からよくぞ一点をもぎ取りました。

自らのハンドに関しては何もコメントはしなかったですし、質問もなかったようです。
よくあることですからね。

吉田麻也選手のオフィシャルブログは、文章はないのですがかわいいお嬢さんを抱き上げている写真がありました。

自分の子どものため一番頑張れる時期じゃないでしょうか。
立派です。

まあ、今回のこの騒動は、イギリスのマスコミが吉田麻也の味方をしたってことが日本人に快く受け取られたってことではないかと思います。

世界にはいろんな国があっていろんな考え方をしているってことがサッカーを通じてわかってくる。
素晴らしい事じゃないでしょうか。

みなさんこれからもサッカーを見ましょう!

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