昭和家電好き冨永潤とは誰?経歴や職業は?昭和ハウスとは何?

3月12日に放送される『マツコの知らない世界』(TBS系列20:57~22:00)に、昭和家電に7000万円をつぎ込んだ、冨永潤さんが出演されます。

技術の進歩と共に、家電も進化しています。
テレビは4kはおろか時代は8kへ。
掃除機はダイソンに代表される、低重量・高性能のもの。
なんでも調理できる電子レンジに、油を使わないフライヤー。
などなど挙げていくとキリがありません。

便利になれば、最新のものがいいというのが家電の世界ではありますが、道具には愛着のわく物もあります。
使い慣れたものがいい、というのも珍しくもありません。

たかが家電かもしれませんが、思い出が詰まっていたりもします。
まだ生活家電が高価だった時代なら、大きな買い物であるがゆえに、印象的な思い出もあることでしょう。

また、レトロなデザインには今にないものやそれぞれに個性があり、それも魅力であるというのも理解できます。

冨永さんはそうした”昭和家電”に魅せられた方ですが、番組ではその魅力について語られているようです。
中には当時は最新だった、変わった機能を持つ家電も紹介されています。

今回は、7000万円もの大金を”昭和家電”に注ぎ込んだ冨永潤さんの人物像と、そのご職業について調べてみたいと思います。

昭和家電好き冨永潤のプロフィールや経歴について

  • 名前:冨永 潤(とみなが じゅん)
  • 生年月日:1969年5月(現在49歳)
  • 出身地:三重県伊賀市
  • 職業:昭和ハウス館長(経営)

冨永さんが昭和家電を収集することになったのは、リサイクルショップで掛け時計を買ったことがきっかけでした。

掛け時計を飾っては見たものの、何だか寂しく感じたそうで、似たような昭和のテレビやラジオを買い足していくうちにコレクションが増えていったのだそうです。

部屋のコーディネートがきっかけではありましたが、買い足していく過程で昭和家電の魅力を知り、コレクターとなりました。

これまでに、昭和家電のコレクションに費やした費用はおよそ7000万円になるそうです。

冨永さんはYou Tubeにご自身のチャンネルを持たれています。
チャンネルの名前は『ザ・昭和レトロチャンネル』です。
「ザ・~」の部分にすでにレトロを感じます。

ザ・昭和レトロチャンネル

こちらのチャンネルでは、冨永さん自身にっよて昭和家電や昭和の懐かしく珍しい商品が紹介されています。
冨永さんはユーチューバーでもあるのですね。

昭和家電好き冨永潤の職業は?昭和ハウスとは何?

冨永さんは『昭和ハウス』という会社を経営されています。
昭和ハウスは、冨永さんの地元である三重県伊賀市にあります。

ここで冨永さんは、自身の昭和家電のコレクションを、「伊賀まちかど博物館」として公開している他、リースも行っています。

伊賀まちかど博物館(昭和ハウス)

その他にも、レトロ家電や雑貨の鑑定、レトロ空間の作り方のアドバイザーも受け付けているそうです。

主な事業は、コレクションのリースのようですが、このリース業がかなりすごいのです。
リース先は、主に映画、ドラマ、テレビ番組やイベントになります。

映画では、Always三丁目の夕日、Always続・三丁目の夕日といったAlwaysシリーズをはじめとして、時をかける少女、20世紀少年最終章、ノルウェーの森、君の膵臓を食べたい、ちはやふる、少年Hなど、有名作品が他にも多数あります。

ドラマでは、半分、青い、ゲゲゲの女房、東京タワー、だめんずうぉ~か~、火花、おひさまなど他多数。最近では、NHK大河ドラマの『いだてん』で利用されたそうです。

さらに、テレビCMでは、トヨタ自動車、Panasonic、吉野家といった一流企業があります。

昭和レトロのリースに関しては大手のようです。

リース業については、ホームページに別のリンク先があります。

昭和ハウス公式サイト

“総合レンタルページ”とされたページには、撮影専用レンタル、イベント専用レンタル、常設用レンタル、個人専用レンタルの4つのカテゴリーが用意されています。

例として、撮影用レンタルの主なレンタルプランを紹介します。

  • 小型家電(電気スタンド、トースターやアイロンなど):1000~4000円
  • 中型家電(ラジオ、掃除機、掛け時計など):3000~6000円
  • 大型家電(ステレオ、大型ラジオなど):10000~15000円
  • テレビ:お尋ね下さい。
  • 自販機など:20000円~
  • 借り放題2tロング:300000円
  • 借り放題4t:400000円

これらの他に輸送費があります。
大型の輸送となると、ハイエース、2tや4tトラックとなり、距離と日数によっての価格が変わります。
ハイエースなら、3~13万円。
2tトラックなら4.5~19万円。
4tトラックなら8~30万と幅があります。

想像していたよりも、”普通に”リース業をされているという印象です。
コレクションの傍ら趣味程度にといったものではなく、完全なリース業です。

各項目への注意書きなども、しっかりとビジネス的なものとなっています。

制作会社などが、自ら受け取りにくれば輸送費はかかりません。
それでも、1回の撮影に借り放題でレンタルすれば、30~40万円の収入になります。

これらを考慮すると、低く見積もっても年収は500~800万円ほどではないでしょうか。

コレクションは現在進行形で増えており、倉庫も増やしているようです。
コレクションはそのまま”商品”にもなっており、趣味と事業が両立し、かつ充実しつつ順調な様子です。

マツコの知らない世界での番組放送内容は?

マツコの知らない世界で放送された番組内容を紹介します。

初期のリモコン付きテレビ

レトロな家電が並んだ中で番組がはじまり、まず紹介されたのが昭和34年にビクターから発売されたリモコン付きテレビです。

この春に退位される、天皇皇后両陛下のご成婚に合わせて企画・開発されました。
画期的なテレビを作り出せという指示のもとに企画されたそうです。
しかも、当時としては画期的なワイヤレスのリモコンでした。

スタジオではマツコさんが実際に操作されて、スタッフとともに感動していました。

しかし、まだアイデアに技術が追い付いていなかったようで、思うようにならない盲点もありました。
そうした不完全さが、昭和のレトロ家電の魅力でもあるようです。

職業やプロフィールの紹介

記事でも触れました、冨永さんのプロフィールやご職業も紹介されました。

集めたコレクションの数は1万点を超え、収納スペースが足りなくなり、倉庫を借りているそうです。

コレクションの過程では、節約の苦労もあったようで、食費を切り詰めながら費用に充てていたそうです。

やっぱり昭和はテレビ

昭和家電を1万点集めた冨永さんは、テレビこそが最も昭和という時代を体現していると感じたそうです。

時代の経過とともに、テレビも少しずつ進化しているのが、コレクションから見て取れると語っています。

国産テレビの1号機は14インチで、当時の初任給が5400円であるのに対し、その価格は17万5000円でした。
現在の価値に直すと、482万円になるそうです。

シャープから発売された国産初の17インチテレビも紹介されましたが、とても効果であったということが分かります。

昭和34年35年頃になると、メーカーも淘汰されて絞られてくるようになります。

各メーカーは競争に勝つために、テレビに付加価値を付けていったそうです。

その中には、テレビにラジオを付けたものや、レコードプレーヤーを付けたものもありました。
そのようなテレビの中で紹介されたのは、ケーブル付きのリモコンテレビです。

こちらのテレビのリモコンは、当時は最先端だったらしく、様々な操作を行うことができました。
さらに、高級機種でもあったことから時計も付いており、その時計はシチズン製です。
しかし、やはりコードが邪魔で、そんな不便さが愛くるしいそうです。

リモコン制御を実現させるのに、多くの試行錯誤がなされましたが、なかなかうまくいかなかったそうです。
昭和47年に赤外線リモコンが生まれ、現在でも使われている形になりました。

国産のカラーテレビ自体は、昭和35年には開発されていました。
しかし、21インチで重量が100キロで、さらに価格も当時で52万円と高額であったため、なかなか普及はしませんでした。

完全にカラーに移行したのは昭和43年で、多くの苦労の上に実現されました。

現在ではカラーで見られる昔の番組も、当時は白黒で放送されていたこともあり、使える色の少なさを様々な工夫で対応していたそうです。

アイデアと技術のアンバランスが面白い

テレビでも感じ取れましたが、斬新なアイデアに技術が追い付いていない家電も多かったようで、そうした家電も大きな楽しみだそうです。

「分割内鍋」は、東芝の電気釜なのですが、炊飯と一緒に味噌汁と煮物を作れるというアイデア商品でした。
しかし、ご飯に他の料理のにおいが移るなどの欠点があり、普及はしなかったそうです。

「ヘルスベビー」はセンサーでおねしょ解消を謳ったものでした。
赤ちゃんのお尻に直接金属が当たり、おねしょに対してこの金属が反応して電気が流れ、ブザーが鳴るという仕組みです。不快感からおむつ離れを促す効果も意図したそうですが、これも普及には至りませんでした。

さらには、ポータブル洗濯機や、アタッシュケース型の持ち運び可能なFAXなどの家電が紹介されました。

昭和家電好き冨永潤とは誰?経歴や職業は?昭和ハウスとは何?まとめ

冨永潤さんは、はじめは昭和家電に魅せられたコレクターという印象でした。

しかし、ご自身が経営する昭和ハウスについて知るうちにその印象は弱くなりました。

むしろ冨永さんは、昭和レトロ関連のやり手のリース業経営者です。

コレクターが高じてリース業に発展したようですが、昭和レトロに関するリース業については大手のようです。

これからテレビなどのメディアで、昭和レトロなセットやインテイリアを目にすることがあったら、それは高い確率で冨永さんの”コレクション”であるのかもしれませんね。

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