佐藤智之クレイジージャーニー淡水魚男が凄い!その経歴や職業は?

3月20日放送の『クレイジージャーニー』(TBS系列23:56~24:55)は、淡水魚を全部捕まえたい男、佐藤智之さんが取り上げられます。

魚が、それも淡水魚が好きすぎるあまり、カンボジアに移住してしまった佐藤さんです。
好きが高じても、なかなか移住までするのは勇気がいることですよね。

世の中には、何かしらの物を集めてコレクションする趣味の方はたくさんいます。
ですが、佐藤さんの目標は個性的で壮大です。

カンボジアに生息する、ありとあらゆる淡水魚を捕まえて、オリジナルの淡水魚図鑑を作るというものです。

テレビゲームならいざ知らず、リアルでそれをやろうと思うのはすごいことですね。
さらに、現実にするための行動力もあるのですから、さすがクレイジーです。

クレイジーとはいえ、自分の好きなことにそれだけ打ち込めるというのは、その勇気も含めて羨ましく感じられる方も多いのではないでしょうか。

佐藤智之さんは、今回が初めてのメディア出演ではありません。
2015年4月19日放送界のTBS『情熱大陸』に出演されたことがあります。
そして2013年、『世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~』にはご夫婦で出演されました。

「淡水魚研究家」、佐藤さんはどのような経緯で淡水魚を追うことになったのか。

そして現在のご職業についても紹介したいと思います。

クレイジージャーニー佐藤智之の経歴について

  • 名前:佐藤智之(さとう ともゆき)
  • 生年月日:1976年(現在42歳または43歳)
  • 出身:神奈川県藤沢市

佐藤さんは、子供の頃から魚を釣ったり、見たりするのが好きだったそうです。

小学校3年生の頃には、自分で釣った魚を学校のバザーで売ったこともありました。
その売り上げは、学校で一番だったようです。

10代に入るにつれて、興味は他の物に移りました。
中でもバイクが好きだったそうです。

一時期は、魚から離れていましたが、再びその熱が戻ってきました。

そのきっかけは、高校生の頃です。
ある時、佐藤さんは図書室から淡水魚図鑑を盗み出しました。
その淡水魚図鑑を読んでいるうちに、魚への興味が戻ってきたのだそうです。
漫画のようですね。

高校卒業後は大学ではなく、大阪動植物海洋専門学校という水産学校へ進みました。
それから水産学校を卒業すると、琵琶湖博物館の職員として就職します。

琵琶湖博物館では、飼育業務員を務めました。
飼育したのはカンボジアの淡水魚で、これが大きな出会いになりました。

淡水魚の飼育をするうちに、魚たちが暮らす実際の環境にも興味が出てきました。
そこで、休暇を利用してカンボジアを訪れるようになったのです。

あまり知られてはいませんが、カンボジアは世界でも有数の漁獲量があります。
そして、約500種類もの淡水魚が生息しています。

しかし、ベトナム戦争などの影響もあり、カンボジアでは淡水魚研究がほとんどされていないという状況でした。

佐藤さんは、こうした事実を知ったことから、自ら淡水魚研究をしようと思い立ちました。

移住を決めた佐藤さんは、10年間勤務した琵琶湖博物館の飼育作業員の職は辞めました。

移住先は、カンボジアのシェリムアップにしました。
それは、淡水魚の宝庫であるトンレサップ湖に魅了されたからです。

2010年に奥様と共にカンボジア移住し、2年後の2012年にシェリムアップで淡水魚研究所(SRF-Labo)を設立しました。

カンボジアに渡ってからは、漁師達に混ざって調査を続けてきたそうです。
クメール語も独学で学びました。

2015年の時点で、電気やクーラーのない環境で生活していたようです。

研究・調査を続けた結果、450種類以上の淡水魚の生息環境などを記録することができたそうです。

現在は、約18年間に及ぶ自身の研究・調査をまとめた、カンボジアの淡水魚図鑑『FRESH WATER FISHES OF CAMBODIA』を作成されています。

クレイジージャーニー佐藤智之の職業は?

佐藤さんは、大学教授や職員などではありません。
一個人として、淡水魚研究を行っています。
すごいことですね。

しかし、それには生活費と研究費の両方が必要になります。
そこで、佐藤さんは2つの職業を掛け持ちして収入を得ているそうです。

昼間は、日本からの依頼で、魚採集・水中観察とフィッシングフィールド案内をしています。
そして、現地の水槽管理もしています。

夜間は、「Botia Life」という食堂を経営しています。
こちらでは、日本食も提供しているそうです。

こうした仕事の他にも、ガイドブックや情報誌などの記事を執筆したり、魚の写真提供もしているそうです。

さらに、佐藤さんはダトニオ・プルケールという魚の人工繁殖にも取り組んでいます。
ダトニオ・プルケールは現在では、絶滅の危機に瀕した魚です。

この人工繁殖によって、カンボジア経済を改善することも目的の一つになっています。

また、奥様は日本で美容師をしていました。
カンボジアでは、自身の美容室を開いて経営されています。
美容室の名前も「Botia Life」だそうです。

『クレイジージャーニー』での番組放送内容は?

タイトルが「カンボジアの淡水魚を全種類捕まえたい男が、新種&幻の1匹求め秘境へ!番組史上屈指のトラブルが発生…果たして?」となっています。
放送され次第、番組内容を追記します。
今から楽しみですね。

番組放送内容追記

新種&幻の1匹求め秘境へ!

カルダモン山脈の未開エリアへ

佐藤智之さんのワイルドな見た目と、ゆっくりな口調のギャップはなんとも個性的です。

クレイジージャーニーの取材班は、淡水魚研究家である佐藤さんの調査に同行します。
目的地は、カンボジアのカルダモン山脈の未開エリアです。
佐藤さんは、ここで新種の淡水魚の探索を行います。

その前に、一行は大衆食堂に立ち寄りました。価格は平均して日本円で50円ほどです。
ここで佐藤さんが注文したのは、ポンティアコーンという料理でした。

このポンティアコーンは、孵化直前のアヒルの卵を茹でたもの。
その味は、蒸し鶏と燻製卵を同時に食べているような感じだそうです。
滋養強壮にも良く、カンボジアでは人気がある料理です。
慣れないと、なかなか見た目はショッキングですね。

軽いジャブを食らった取材班ですが、カルダモン山脈へ向けて再び車を走らせます。
着いたのは、カルダモン山脈の麓にあるプラマオイ村。
時刻は深夜1時になっていました。

そして翌朝、佐藤さんの部屋を覗くと、そこには顔色の悪い佐藤さんの姿が。
とても淡水魚探しどころではなさそうで、村で唯一の病院へ向かいました。

お医者さんは、携帯電話のライトで佐藤さんの喉をチェックしています。
でも、よく分からないとのこと。

すぐに首都プノンペンの病院に搬送されました。
診断の結果は、なんとデング熱だったのです。

デング熱は、蚊に刺されることで発症し、高熱やひどい頭痛などの症状が現れます。
症状がひどくなると、命の危険もある病気です。

治療に専念することで、今回の取材は一旦取りやめとなりました。

諦めるわけもなく

それから1カ月後。再会した佐藤さんは、いかにも蚊に刺されそうな格好でした。
いいのでしょうか…。

気を取り直して、再度車に揺られてカルダモン山脈へ。
着いたのは深夜1時、麓のプラマオイ村です。

そして翌朝。
今度はとても元気そうな佐藤さんです。
朝にも強いようです。

さぁ、カルダモン山脈の未開エリアへ!と一行は向かいました。
が、悪路、悪路、悪路。
それでも雨季の時よりはましなのだそうです。

しかし、乾季では車がスタックしやすく、車の後輪に意思をかませて簡単に対処します。
地元の人にとっては慣れっこのようです。

さらに先へ進むと、手つかずの自然が広がってきました。
“未開の地”の光景です。

ここカルダモンでは、直近10年を見ても、新種が立て続けに発見されています。
その中には、ヤモリや花びらにイボのついたランの仲間、1.5mにもなるミミズのようなイモリなどがいます。

そんな自然には相応しくない光景も見られます。
ここには、戦争の爪痕が、今もはっきりと残っているのです。

そうこうしていると、ようやく水に覆われているエリアに出ました。
はたして淡水魚はいるのでしょうか。

どうですか?

います?
取材班が佐藤さんに質問しました。

佐藤さんが指し示す場所を見ると、そこには3~4cmほどの小さな魚がたくさん泳いでいました。
素人では全く見つけられません。

佐藤さんは網とバケツを手にすると、躊躇することなく水の中へ入っていきました。
これは、沼なのか、川なのか…。

何かを見つけた佐藤さんは、網でそれを掬い取っていきます。
網の中には、雷魚の稚魚が入っていました。

小さな茂みを気にする佐藤さん。
茂みの近くには魚の餌になる虫がいるため、魚が潜んでいることが多いそうです。

佐藤さんは、その茂みをガシガシと踏んで魚を誘い出します。
すると魚を捕まえました。

なんでも、世界に70種類以上いるベタという魚は、稚魚が孵化するまでの数日間、オスがほとんど何も食べずに卵の世話をする習性があるそうです。

さらに茂みを踏みます。
今度は、5cmくらいのナマズの仲間を捕まえました。
このナマズの仲間ですが、後日調べるとレア種であることが分かりました。

これは、熱帯魚マニアの間で、大きなものでは1匹1万円で取引されるほどの貴重なものだったのです。

水場を求めて奥へ

佐藤さんは、さらに山の奥へと入っていきます。

川に着きましたが、先ほどよりも透明度が高いのが分かります。
ここでは、パールダニオと呼ばれる投網を行うそうです。

調査から3時間が経過し、5種類の淡水魚を見つけましたが、新種はまだ見つかっていません。
さて今度はどうでしょうか。

う~ん。
なかなかうまくはいかないようです。
場所を、標高の低い下流へ変えることにしました。

下流へ移動

下流へ行けば行くほど、川幅も広くなります。
その分、魚の餌も豊富になるため、生息している種類も多い傾向にあるそうです。

ここでは、網ではなく泳ぎながら探します。
すると、佐藤さんが何かを叫びました。

カメラが近づくと、どうやら珍しい1匹を見つけたようです。
川の流れは急ですが、潜んでいるのは分かっていると言います。

急な川の流れに流されないよう、佐藤さんはパンツの中に石を入れて、重り代わりにします。

岩の隙間を泳ぐ佐藤さん。

すると、突然水面に出てきた佐藤さんが、聞いたことのない声で喜んでいます。
その手には、全長1cmほどの小魚がいました。

後日、この魚を佐藤さんは文献などで調べました。
その結果、この魚と同じ種類のものはどこにもなかったそうです。
ということは、新種の可能性が非常に高いということになります。

まだまだ捕るよ!

これで終わりとはならず、河口へと移動しました。

車で山間部を抜けて、コッコンという港町に着きました。
このコッコンは、タイとの国境付近に位置する田舎町です。

ここは、ツバメの大群がやってくる町でもあり、家々にはツバメが巣を作りやすい工夫がなされています。

佐藤さんは、ここに着くや否や、朝から地元の漁師さんに船を借りました。

そして、1日に1度しか出会えないという、幻の魚が生息するスポットへ向かったのです。

船は、マングローブの生い茂るエリアに着きました。
佐藤さんが探しに来た幻の魚は、干潮の干潟に姿を現す魚です。
ですから、干潮のタイミングを逃すと翌日まで会えないのです。

その時間は、1日にわずか3時間だけです。
さて、見つけられるのでしょうか。

佐藤さんが目を付けたのは、潮が引いて川底の泥が露になる場所でした。
目当ての魚を見つけたかと思うと逃げられてしまい、なかなかうまくいきません。

今度は浅瀬へ船を近づけます。

幻の魚の餌が分からないので、周辺の泥を掘り、巣から出てきたところを捕まえるという作戦です。
なんともアナログですね。

それにしても佐藤さん、冒頭のゆっくりした口調とは一変しています。
淡水魚のこととなると夢中になって人が変わるようです。
周りの漁師も巻き込むコミュニケーション能力を発揮し、輩のような口調で現場を取り仕切ります。

30分ほど穴を掘り、だいたい広がったところで、佐藤さんは網を片手に魚を待ち構えます。

一瞬の出来事でした。

突如何かが姿を現したかと思うと、佐藤さんはこれを素早い動きで捕まえました。
捕まえたのは、トビハゼの仲間でした。
これは、スキップするように湿地や陸地を飛び跳ねることができる、特殊な魚です。

これで調査は終了しました。

帰りに、一行はプラマオイ村の市場に立ち寄りました。
その光景は不思議なもので、市場の中をバイクが行き交っています。

なんでも、元々道路だったところの道脇に、次々と店ができて市場に発展したのだそうです。

佐藤さんは、新しい町に訪れると、現地の淡水魚事情を知る目的も兼ねて市場に立ち寄ることにしています。

市場には、3mや300kgになる魚も並んでいます。
大きな発見はありませんでしたが、市場の様子を見ることができました。

佐藤さんはの淡水魚探しは、これからも続きます。

佐藤智之クレイジージャーニー淡水魚男が凄い!その経歴や職業は?まとめ

佐藤智之さんは、魚が好きすぎてカンボジア移住までしてしまった、「淡水魚研究家」です。

実際には大学などに所属せず、個人で研究を行っている、フリーランスの淡水魚研究者です。

普通であれば、大学などから得られる研究費も、自ら賄っています。

佐藤さんは、家族からの理解やサポートも受けて研究を続けてこられました。
家族で夢を共有できるなんて、素晴らしいことですね。

佐藤さんの淡水魚図鑑は、現在作成中です。
完成が楽しみですね。

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