4月22日放送の『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ20:00~21:00)は「空港24時SP」と題して、空港や飛行機に関するあっと驚く内容が盛りだくさんです。
【よる8時】「世界まる見え!空港24時SP!#知念侑李 も爆笑!欧州空港カウンターvs困った乗客」衝撃映像!乗客が撮影した戦慄の飛行機事故の瞬間▽1年でたった3週間だけ運用されるマイナス30度北極の空港に密着▽オーストラリア空港職員を困らせる理不尽な乗客たち #ntv #日テレ #世界まる見え pic.twitter.com/pCQj3kc2kt
— 日テレ公式@宣伝部 (@nittele_da_bear) 2019年4月22日
中でも、要注目なのが、「3週間だけ開かれる空港」です。
なぜ、3週間だけなのか?
それは、寒すぎて”空港”を開くことすら難しい世界だからです。
そう、この空港は世界最北の空港、北極点から40km離れた場所にあります。
「バルネオ・アイスキャンプ」と呼ばれるこの空港は、ロシア地理学協会が観測隊を送り出すために作りました。
現在は、こうした観測隊の他にも、世界各国から訪れる観光客なども受け入れています。
しかし、開けるのは氷が溶け出す前の、たった3週間だけです。
そして、気温はなんとマイナス30度の極寒という環境でもあります。
世の女性は、”期間限定”という言葉に弱いと聞きますが、”期間限定の空港”にも興味は持たれるのでしょうか。
開けるのは、「氷が溶け出す前」です。つまり、バルネオ・アイスキャンプは氷上に作られる世界最北の空港なのです。
今回は、北極の幻の空港、バルネオ・アイスキャンプの全貌に迫りたいと思います。
https://youtu.be/YJ34lO1gac0
北極にある3週間だけの幻の空港とは?
世界最北の空港、バルネオ・アイスキャンプは北緯89度に位置します。
北極点からの距離は、約40kmです。
この”空港”が運用されるのは、北極の氷が溶け出すたった3週間の間だけです。
ロシア地理学協会が観測隊を派遣するために作られ、現在もロシア地理学会によって運営されています。
バルネオ・アイスキャンプは、空港としての役割と共に、北極探検のベースキャンプ地でもあります。
そのため、暖房のある宿泊設備も用意されています。
ここに滞在するのは、科学者、探検家、パイロット、機関士やエンジニア達です。
その他には、北極旅行に訪れる観光客も受け入れています。
滞在中はバルネオ・アイスキャンプをベースキャンプにし、スノーシューでの徒歩による北極点への到達や、飛行機とヘリコプターによる北極海の周遊などが行われます。
平均気温はマイナス32度と、快適に過ごせるかは疑問ですが、限られた期間にだけ滞在できるこの場所での体験は特別なもののようです。
また、この氷上観測基地には科学者がいるため、最新の科学知識や観測情報などを聞く機会にも恵まれます。
バルネオ・アイスキャンプが一般にも開かれるようになったのは、2002年のことでした。
ロシア人探検家のビクター・ボヤルスキーさんはチーフオペレーターとして、当初から現在に至るまで運営に携わっています。
北極探検は、かつては世界中の探検家が命を懸けて挑むほど過酷なものでした。
日本の教科書にも載っているほどですね。
現在の世界では、月への旅行が話題となることが多いですが、100年以上前であれば北極旅行も同じような感覚だったのでしょう。
しかし、バルネオ・アイスキャンプでは暖房の利いた宿泊設備と美味しい食事もあり、100年前とは比較にならないほど快適な北極旅行を実現しています。
バルネオ・アイスキャンプの全貌について
バルネオ・アイスキャンプは、”氷上の空港”です。
北極点の最前基地ですが、氷の上にあるため、潮の流れや風によって常に動いています。
分厚い北極の氷でも、気温が上がる夏ともなれば、滑走路は溶けてなくなってしまい使えません。
そのため、運用されるのは4月の3週間だけなのです。
このような不安定な場所に、どのように空港を作ったのでしょうか。
滑走路作りが始まるのは、3月の中旬頃です。
まずは、滑走路に適した、安定した1年氷を探しに出かけます。
ふさわしい大きさは、およそ2㎢の広さ、厚さ1.5mだそうです。
意外と薄い気もします。
氷の強度が不足していれば、割れると全てが水に落ちてしまいます。
ですから、この氷選びはとても重要だそうです。
2機の大型ロシアヘリコプターで氷の探索へ出かけます。
最適な氷が見つかると、次に大型ジェット輸送機イリューシン76機を使い、滑走路を作るためのトラクターやヘリコプター用の燃料(300バレルほど)を投下していきます。
氷の上にトラクターを落としたら、氷が割れそうに思えますが、それだけ北極の氷は硬いのでしょう。
それから、さらにヘリコプターで人員を輸送し、滑走路を作るために投下したトラクターで氷上を整地します。
こうしてできた”空港”は、4月の3週間だけ運用され、180~250人ほどの観光客を受け入れます。
この観光客は、ヨーロッパの国々やアメリカが多く、カナダや中国からも人々が訪れています。
滞在する観光客は、北極旅行が目的で、その内容は様々です。
例えば、スキーで北極点到達を目指す人。
これが一番イメージしやすいですね。
さらに、犬ぞりで北極点を目指す人。
そして、ヘリコプターで。
これも分かります。
ここからだんだんユニークになっていきます。
パラシュートで降下しようとする人。
真下は北極世界ですから、まあ特別ではあるでしょう。
スキューバダイビングに挑戦する人。
なんと、マイナス30度なのに。
そして、北極点で結婚式を挙げる人もいます。
北極がつないだ縁、というのも世界にはあるようです。
4月は、北極では年間を通して最も賑やかな季節になるそうです。
北極の幻の空港とは?バルネオ・アイスキャンプの全貌!【世界まる見え】まとめ
北極の幻の空港は、バルネオ・アイスキャンプという名前です。
4月の3週間だけ運用されますが、それはこの空港が氷上にあるためです。
北極とはいえ、夏になれば滑走路は消えてしまいます。
バルネオ・アイスキャンプは、ロシア地理学会の観測用基地として作られました。
2002年からは、一般の観光客も受け入れるようになっています。
滑走路作りは、まず氷探しから始まります。
割れたりすれば大きな事故になるため、十分な強度を持つ氷を慎重に選びます。
適当な氷を見つけたら、輸送機を使って物資や燃料、トラクターを投下していきます。
ヘリコプターで人員を運び、トラクターで氷上を整地して滑走路を作ります。
出来上がった”空港”には、シーズンに180~250ほどの観光客を受け入れます。
観光客は、スキー、犬ぞりやヘリコプターで北極点到達を目指します。
また、パラシュートで降下したり、スキューバダイビングをしたり、北極点で結婚式を挙げる人もいます。
コメントを残す