元衆議院で農林水産相などを務めた玉沢徳一郎氏が岩手県盛岡市内の自宅付近で銃撃されました。
足を負傷したものの、命には別条がないということです。
最近物騒な事件が毎日のように起こっていますが、閣僚経験者が銃撃されるとは、超ド級の事件です。
しかしなぜか、それほどメディアでは報道されていないのが不思議な気がしますし、この事件を知らずに通り過ぎる人も多いのではないでしょうか。
事件の犯人は80代の男性という事ですが、これだけ聞くとなんだ、車の逆走と同じレベルの事件かと思ってしまいそうですが、中身はかなり濃そうですね。
そこで今回は犯人の高橋が何故犯行に及んだのか犯行の動機や事件が起こった場所などについて調べてみたいと思います。
玉沢徳一郎元農水相を銃撃した犯人の高橋脩は高校の同級生だった
玉沢元農水相を銃撃した犯人の80代の男・高橋脩はすでに警察に出頭し、銃刀法違反(所持)の疑いで逮捕されています。
高橋は何と森岡第一高校で玉沢元農水相の同級生で、玉沢氏と一緒に柔道部に所属していたようですから、高校からかなり親しい関係だったことが分かります。
高校卒業後、玉沢氏は早稲田大学に進学し、その後政治の道に進みます。
一方の高橋は大学はよく分かりませんが、会社を興し、玉沢氏に近い同僚の中ではお金があると見られていたようです。
ここから次の話は以下の犯行動機とも関係がありますので、以下をご覧ください。
犯行動機や現場の場所はどこ?
高橋の犯行動機は、「選挙に恨みがあった、金銭トラブルがあった」と供述しているようです。
更に詳しいところでは、1972年(昭和47年)の衆議院選挙に出馬する時の選挙資金として1000万円を貸したにも関わらず、返済されなかったと言います。
それで玉沢氏を提訴していたのですが、時効となり提訴が棄却されました。
高橋はかつて玉沢氏の政治活動を手伝っていたのです。
高橋は平成13年に「玉澤徳一郎に告ぐ」という玉沢氏を告発するサイトを作っていますが、それによると地元で資金を支援してくれる人がいなければ、右翼の大物の児玉誉士夫からお金が借りれないということで、頼み込んできたので貸して上げたということです。
これが事実であれば、玉沢氏としては、当時よほどほかに借り手がいなかったのでしょうし、高橋はかなり恩がある存在だったと言えるでしょう。
高橋は50年近く前の恨みが未だ晴れず、犯行に及んだと言うことですね。
もしこの1000万円を玉沢氏に貸さずに投資にでも使っていたら、現在1億にでもなっていただろうにという思いがあったのかもしれませんね。
ところで、今回の事件が起きた場所は、玉沢氏の盛岡市の自宅近くで、盛岡市中ノ橋通でした。
玉沢氏の自宅は「盛岡市中ノ橋通1丁目8」ですから、本当に自宅の近くだったようです。
一方、高橋の自宅は岩手県奥州市水沢羽田町ですから、玉沢氏を銃撃するために銃を持って、わざわざ自宅の近くまで来て待ち伏せていたのでしょうね。
まとめ
何も知らない人が80代男性の犯行だと聞けば、またかと思う事件ですが、今回の事件はそういうたぐいのものではなさそうです。
金銭のやり取りが絡んでいますし、元閣僚経験者の右翼の大物とのつながりなどもあります。
法的には時効ということで処理されているのですが、犯人としては政治的圧力によって重大事件が見逃されたという思いもあるでしょう。
こうした観点で見れば、一概に犯人が悪いのだろうかという事にもなるでしょうね。
各サイトに付いている事件に関するコメントを見ると、率直な意見が聞けて面白いです。
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