開化堂カフェはどんなお店?場所やメニューは?おしゃれと話題に!

4月18日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京22:00~22:54)では、京都の老舗茶筒専門店、開化堂の復活物語が放送予定です。

京都市左京区にある開化堂は、明治8年(1875年)開業、創業140年の老舗茶筒店です。銅・ブリキ・真鍮(しんちゅう)から作られた金属製の茶筒は、シンプルながら美しさを備え、職人の手によって一つ一つ丁寧に作られています。

質の高さとは裏腹に、伝統工芸品の需要は下がるばかりでした。廃業寸前にあった家業を継いだ、6代目店主の八木隆裕社長は、海外展開を積極的に行います。

その甲斐あってか、開化堂の茶筒は海外からも高い評価を受けるようになりました。また八木社長は、現在のライフスタイルにマッチした商品の開発にも積極的です。

抹茶やお茶用だけでなく、コーヒーや紅茶、パスタ用の茶筒を作り、ティーポットなどの商品開発も行ってきました。

従来の伝統的な茶筒の製法と、新たな試みを組み合わせ、日本の伝統工芸の可能性を模索しています。

開化堂は”ものづくり”だけではなく、カフェも経営しています。

6代目の八木社長の父親である、先代5代目八木聖二さんの夢が喫茶店の経営だったそうです。

父の夢と、伝統工芸を一般の人に身近に感じてもらえるいい機会にもなることから、開化堂ではカフェをオープンすることにしました。

老舗茶筒専門店・開化堂が経営する、「開化堂カフェ」について紹介したいと思います。

老舗茶筒店が経営する「開化堂カフェ」とはどんなお店?

「Kaikado cafe(開化堂カフェ)」は2016年5月21日にオープンしました。

レトロな外観ですが、中は現代的でオーソドックスなカフェの形になっています。
カウンターとテーブル席が用意され、それぞれにお洒落な銅製の照明もついています。

内装は一見、洋風のカフェスタイルですが、部分的に”和”を感じさせる装飾が施されています。

棚には、本とともに伝統工芸品や、銅製の品が違和感なく並んでいます。
もちろん、カウンターの向こうには、開化堂の茶筒がずらりと並んでいます。

洗練されたデザインですが、押しつけがましさは全くなく、リラックスした雰囲気を持っています。

取り扱うコーヒーは、「中川ワニ珈琲」のオリジナルブレンドです。
コーヒードリッパーは「金網つじ」、コーヒースタンドは「中川木工芸」、カップとソーサーは「朝日焼」と、随所に京都の職人による品が使用されています。

開化堂の八木社長は、西陣織や陶磁器といった京都の伝統工芸若手経営者と協力し、伝統工芸の未来を作る活動を行っています。

このカフェ経営には、そうした活動も含まれているのです。

カフェの外観はレトロですが、これは旧京都市電の事務所をリノベーションして利用しています。

このリノベーションの設計を手掛けたのは地元の事務所「建築事務所楊梅」です。

内装については「OeO」、こちらはデンマーク・コペンハーゲンのデザインスタジオです。

開化堂は、デンマークのデザイン会社とのコラボでティーポットを製作した経験があります。
もしかしたら、その縁かもしれません。

昭和のモダン建築の外観、オーソドックスなカフェの構造と伝統工芸のハーモニー、これらがうまく調和しているのが「開化堂カフェ」の特徴です。

関連サイト

老舗茶筒店が経営する「開化堂カフェ」の場所やメニューは?

「Kaikado cafe(開化堂カフェ)」
京都府京都市下京区河原町通七条上ル住吉町352
☎075-353-5668

「七条河原町」のバス停の目の前にあり、五条にある開化堂からは南に5分ほど歩いた場所にあります。

メニューについては、まずはコーヒーから。

「中川ワニ珈琲」のオリジナルブレンドコーヒーが楽しめます。

  • Kaikadoブレンドコーヒー:820円
  • アイスコーヒー(水出し):820円
  • カフェオレ(水出し):870円

京都といえば、やっぱり緑茶ですよね。
開化堂で取り扱っている茶葉は、宇治「丸久小山園」と「利招園」のものです。
器も宇治の朝日焼なのですが、2種類の器でお茶を楽しめます。

  • 開化堂のお茶玉露雁金:800円
  • ほうじ茶オレ(HOT):870円
  • アイス抹茶ラテ(ICED):870円
  • 抹茶(お菓子付き):1,100円

開化堂カフェには、オリジナルスイーツも用意されています。
「Kaikadoチーズケーキ」は、那須高原の「チーズガーデン」に依頼して特注しました。
そのモチーフは、開化堂のシンボルでもある”茶筒”です。

茶筒型のチーズケーキは、開化堂の茶筒同様に、シンプルかつ上品な見た目です。
味わいも見た目通りのようで、ふわふわした食感、甘みと酸味のバランスの良いシンプルかつ上品なチーズケーキになっています。

このチーズケーキを乗せるオリジナル木製プレートは地元の「中川木工芸」によるものです。
開化堂カフェでは、人気スイーツとなっています。

  • Kaikadoチーズケーキ:Aset1,300円 Bset1,400円

提供されているスイーツは、他にもあります。
京都市中京区の「HANAKAGO(ハナカゴ)」の赤ワインのパン・ガトーショコラ・シュトーレンが一度に楽しめる、「ハナカゴ3種」も人気です。

このパンとスイーツが乗せられるオリジナルプレート(カトラリー)は、「公長斎小菅(こうちょうさいこすが)」によるものです。

  • HANAKAGO 3盛:850円

この他にも、紅茶やビールなどのアルコール類、スープやスイーツが用意されています。

開化堂カフェで使用されている器やプレートなども、カフェで販売されています。

京都の伝統工芸若手職人のユニット「GO ON(ゴオン)」の商品がショーケースに収められています。
もちろん、開化堂の茶筒も販売されています。

開化堂カフェはどんなお店?場所やメニューは?おしゃれと話題に!まとめ

「Kaikado cafe(開化堂カフェ)」は、京都の老舗茶筒専門店・開化堂が経営するカフェです。

京都市下京区、「七条河原町」バス停の目の前にあります。左京区の開化堂からも、南へ徒歩5分という立地です。

旧京都市電事務所をリノベーションして利用されているため、外観は昭和モダンを感じさせるたたずまいになっています。

オーソドックスなカフェの構造ですが、部分的に”和”を感じさせる装飾、銅製の照明器具などで洗練されたデザインとなっています。
棚には、開化堂の茶筒の他に、伝統工芸品も違和感なく並び調和しています。

コーヒーや緑茶の茶葉、器やスイーツのプレート、カーテン、コーヒーを淹れるための器具と、あらゆるものが京都の地元のものです。

人気スイーツは、茶筒型のチーズケーキです。
シンプルながら、ふわふわした食感と上品な味わいで高評価が目立ちます。

開化堂カフェでは、開化堂の茶筒、カップや器、プレートにいたる地元伝統工芸職人の製品も販売しています。

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