2020年1月12日(日)、テレビ朝日系列で「マグロにかけた男たち2020」が放送されます。
大間のマグロは年々数が減り、今はテレビでしかお目にかかる機会がないくらいの絶滅に瀕しています。
そして、大間のマグロと言えば、「一本釣り」で有名でしたがこれも時代の波とともに淘汰され、感覚でマグロの群れを追う漁師も激減しました。
今やソナー(魚群探知機)を使用して、延縄漁で大間のマグロを釣り上げるのがメインになっています。
大間のマグロを釣り上げる男たちの漁での戦いは非常に人気があり、大間漁港や実際にTVクルーを乗せて沖合に出航する漁師さんの家の前や船の前は聖地巡礼の地になっているそうです。
今回は聖地のひとつであり、非常に目が離せない山本秀勝さんについて調べてみました。
大間マグロ山本秀勝の漁師年収は?
テレビ朝日が定期的に密着している大間のマグロを捕獲するシリーズでは山本秀勝さんは非常に人気があり、先にも述べた通り、山本秀勝さんに会いたいという視聴者までいるほどです。
大間の漁師で個人事業主で活動している山本秀勝さんは、「今年も獲れるか、獲れないか」と毎年賭けに近い活動をされていました。
大間漁港では、マグロの他に「うに」「いか」「こんぶ」が特産品となっているようですが、それだけでは生活するだけの年収に届かないのでしょう。
そこで、漁師たちは冬の冷たい荒波にもまれた「大間のマグロ」を捕獲しに行きます。
ちなみに大間では100kg程度のマグロが標準サイズと言われており、1本釣れればおよそ200万の収入になるといわれています。
近年、大間では年間3本しか釣れない、との声も聞くので船をだして仕掛けをかけると赤字になる可能性も大きいのです。
66歳の山本秀勝さんは、年齢的にも体に負担が大きいせいか近年あまりマグロ漁をしたがりません。
1本釣りにこだわっていたこともあり、2006年にやむなくソナーを導入するまで3年間ボウズ(あたりナシ)の不遇の期間を耐え抜き、その様子もTV放送されていました。
その時代は船の燃料が高騰しており、漁業組合に融資を申し込むなどの苦労をされていました。
おそらくその頃が奥様と離婚をされた、人生で一番つらい時期だったんだと思います。
町営住宅が家賃3,000円とおっしゃっていますので、生活もつつましくされているのだと思います。
山本秀勝さんを応援するTwitterやブログでは
- 「テレ朝さん、ギャラで山本秀勝さんの歯を治してあげて(泣)」
- 「あの生活をみて、息子が同業者に弟子入りして漁師になるなんて、山本さんすげぇ」
と応援の声がたくさん集まっています。
山本さんが年間2本以上釣り上げる事はきっと難しいので、年収を想定すると
- ソナーを導入してからは漁師として年200万~+α
- 年金を繰り上げ受給していれば年金
2020年の初セリでは276kg、1億9,320万円、落札者はおなじみの「すしざんまい」でした。
ちなみに、2019年の初セリは1本釣りマグロが登場し、278kgセリ落とし価格は3億3,360万円!
で、お約束の「すしざんまい」が落札者になり、過去最高額を記録しました。
山本さんが初セリに出されるような大物マグロを釣れたら、左うちわで暮らせますね。
グッズや出演料の収入源
山本秀勝さんグッズ
なんと、山本秀勝さんは、地元のお土産屋さん(観光協会加入の大間の企業)とタイアップして、「大間の漁師・山本さん」グッズを販売しています。
このグッズはネット上でも販売されており、そこそこの売り上げがあるようです。
山本秀勝さんは、あまり難しいことをやりたがらない方なので、地元企業の提案を受けて言われるがままに活性化のお手伝いをされているようです。
ステッカーや帽子、パーカーやTシャツが販売されており、劇画風イラストの山本秀勝さんの似顔絵、漁に出ている時の掛け声「ヤイッヤー」をモチーフにしています。
ここで考えられるのが、「ロイヤリティ」です。
アパレル商品でのロイヤリティは通常4%~10%と言われています。
今回は地元の活性化と、生活費を考えると、中間で6%くらいなのでは・・・と予想します。
実際のグッズの売上数がわからないため、計算はできませんが、お小遣い稼ぎ程度のロイヤリティが山本秀勝さんに入っている可能性が高いと思います。
出演料
命がけの漁に行く上、揺れる船の上、漁師にとっては邪魔…ということもあるTVクルーの存在ですが、テレビ局側から少しの迷惑料をお支払いしているそうです。
その額は一般的に10万円程度から、と言われていて本当の金額は不明です。
ただ、漁師さんたちから「これだけ頂ければありがたい」と言われているそうですので、相応の金額は頂いているようです。
https://youtu.be/ygsdgRIdTYs
まとめ
大間のマグロがもう獲れないのでは?とささやかれた時代もありましたが、今年は不漁ながらなんとかごく少数の大間のマグロがあがっているようです。
山本秀勝さんの姿をみて、息子さんが漁師になると決断しました。
大間のマグロが釣れない年は収入は補償されません。
「絶対に反対だ!」と言い切った山本秀勝さんですが、息子さんは着々と大間のマグロ漁師になる実績を積んでいます。
マグロに翻弄され、目の前で何度も逃がしている山本秀勝さんを楽させてあげたいのかもしれませんね。
最高の親孝行だと思います。
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